不動産を購入するときの流れ
マイホームなどの不動産物件を購入する場合、その流れは大まかに、
(1)情報の整理と収集
(2)物件を見に行く
(3)購入する物件の決定・申し込み
(4)重要事項の説明を受け、契約を結ぶ
(5)ローンの申し込み
(6)引き渡し
という順序で進んでいきます。
これからそれぞれの項目について解説していくことにしましょう。
情報の整理と収集
情報というと物件の価格や仕様といったことを想像されるかもしれません。
たしかに、それらはとても重要な情報です。
ですが、それ以外にも整理しておいたほうがいい情報があります。
それは、どんな地域に住みたいのか、どんなタイプでどんな間取りの物件に住みたいのかといった自分たち家族の希望という情報です。
また、だいたいの予算も考えておく必要があるでしょう。
ただし、あまり細かい部分までは考えなくても大丈夫です。
ネットなどを使って物件の価格や仕様といった情報を収集している内に、自分や家族の希望がよりはっきりとしてくることもあるからです。
ですから、大まかでかまいませんので、これらの情報をまず整理しておきましょう。
その上で、物件の情報を集めるようにするとスムーズに進みやすくなります。
物件を見に行く
ある程度、情報の整理と収集ができたら、今度は足を使って物件を確認していきましょう。
目星をつけた物件を扱っている会社に連絡して実際に見学しに行くのです。
このとき、いきなり本命候補の物件に行くよりは、手ごろなモデルルームなどを先に見学しておくほうが、冷静に観察できる目を養うことができるのでおすすめです。
本命候補の物件も、できるだけ複数の物件を見て回るようにしましょう。
その中で「いいな」と思える物件が出てきたら、曜日や時間を変えて見学を重ねるようにします。
こうすることで周囲の環境など一度だけの見学ではわからなかった部分も見えてくるようになるからです。
マイホームなどの場合、一度不動産を買ってしまうと、よほどの事情がない限りすぐに買い替えるというのは難しいもの。
慎重に物件を見極めるようにしましょう。
購入する物件の決定・申し込み
複数回の見学を繰り返し、購入したい物件が固まったら、その物件を扱っている会社に購入の申し込みをします。
このとき、申込証拠金という名目で数万円から10万円程度のお金が必要になる場合がありますので、前もって準備をしておきましょう。
また、同じタイミングで住宅ローンの事前審査の申し込みもします。
なお、不動産会社の社員にはローンの情報に詳しかったり関係する資格を持っていたりする人も少なくありませんので、ローンのことでわからないことがあれば相談してみるとよいでしょう。
重要事項の説明を受け、契約を結ぶ
ローンの事前審査をクリアできれば、本契約に先立って不動産会社所属の宅地建物取引士から重要事項の説明を受けます。
このとき、前もって不動産会社に重要事項が書かれた書類のコピーを依頼し、それをしっかりと熟読しておくことをおすすめします。
重要事項の説明を受けたら、いよいよ契約を結ぶことになります。
契約の際には手付金を支払うのが一般的です。
相場は購入価格の1割から2割といったところです。
ローンの申し込み
物件の契約が終われば、ローンのほうも本審査を経て契約を結ぶことになります。
ローンの契約に際しては、多くの書類が必要となります。
あらかじめ金融機関側にどのような書類が必要になるのかを確認しておき、不備のないようにしっかりと用意をしておきましょう。
なお、住宅ローン控除の適用を受ける場合、サラリーマンや公務員といった方でも入居翌年は確定申告が必要となります。
年末調整だけでは手続きができませんので注意が必要です。
引き渡し
ローンが実行され、先に支払った手付金などを除いた残金が不動産会社に支払われれば、いよいよ物件の引き渡しとなります。
引き渡しの際には、設備などが契約書通りになっているかどうかを確認するとともに、使い方のわからない器具があれば不動産会社の社員に確認しておくようにしましょう。
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